社長インタビュー

「飛脚の精神」で、次の時代を切り拓く。物流の新しいスタンダードをつくる挑戦。

代表取締役社長

笹森 公彰

氏

佐川急便株式会社

宅配便など各種輸送にかかわる事業

佐川急便株式会社 代表取締役社長 笹森 公彰

Q1

まず、どのような会社なのか教えてください。

信頼を胸に挑戦し、お客様の想いを届ける。

佐川急便と聞くと、飛脚のマークを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。全国各地で荷物の集荷や配達を行っているため、「荷物を運ぶ会社」というイメージを持っている方も多いと思います。しかし、私たちは単に荷物を運んでいるわけではありません。本来であればお客様自身が届けたいものを代わりにお預かりし、その気持ちと一緒に届ける。それが、佐川急便が創業以来大切にしてきた「飛脚の精神」です。 創業当時は、大量輸送が当たり前で、「荷物一個を運ぶ」という仕事を多くの運送会社が積極的に引き受ける時代ではありませんでした。そうした中で佐川急便は、一個の荷物から集荷し、届け先まで運ぶサービスに挑戦しました。誰もがやりたがらないことでも、そこにお客様のニーズがあるなら挑戦する。その一歩一歩が、現在の佐川急便につながっています。 創業時に大切にしていた「迅速・確実・丁寧」という精神は、現在の「信頼・創造・挑戦」という言葉にも受け継がれています。これまで築いてきた信頼を土台に、新しい価値を創造し、さらに次の挑戦へ進んでいく。時代とともに物流の形が変わっても、この姿勢はこれからも変わりません。

Q2

どのような人が活躍していますか。

お客様の期待を超え、仲間と想いをつなぐ。

当社で活躍しているのは、どうすればお客様の期待を超えられるかを考え、行動できる人です。セールスドライバーは集荷や配達で、お客様のもとへ伺う機会が多いため、何に困っているのか、どのような課題を抱えているのかを日常的に伺います。そして、物流のプロとして、その課題に対して自分たちに何ができるのかを考え、一歩踏み込んだ提案をしていく。少しでも期待を超えようとする姿勢は、自分自身の成長につながっていくでしょう。その提案がお客様の期待を超えたときに初めて、「ありがとう」という言葉をいただけます。 ただ、成長するために他人と比べる必要はありません。ライバルは、あくまでも昨日の自分です。昨日知らなかったことを今日知る。昨日できなかったことを、今日はできるようになる。一つ一つは小さな変化かもしれませんが、その積み重ねが大きな成長につながっていきます。 そして、もう一つ大切なのがチームで輝くことです。一個の荷物の裏には、集荷する人、長距離輸送する人、荷物の情報を管理する人、請求を担当する人と、多くの人が関わっています。私はよく「運送はキャッチボール」だと話しています。仲間から仲間へ、荷物に込められた気持ちを乗せて丁寧につなぐからこそ、最後にお客様へ届けることができるのです。だからこそ、当社では一人で頑張るだけではなく、周囲と力を合わせられる人が活躍しています。

Q3

高校を卒業して入社する人に、何を期待していますか。

「学びたい」気持ちに応え、成長を全力で支える。

私たちが一番期待しているのは、自分で考え、学び、行動しようとする姿勢です。社会に出ると、正解が決まっている問題はほとんどありません。だからこそ、自分が何を感じ、どう考えたのかを大切にしながら、分からないことを学ぶことが重要です。そして、学ぶためにも、まずは自分で考えて行動してみる姿勢が欠かせません。 ただし、最初から何でもできる必要はありません。入社後は先輩と一緒に仕事をしながら、運転や業務を学び、独り立ちした後も上司や先輩がフォローします。困ったときは一人で抱え込まず、ぜひ周囲を頼ってください。また、研修やOJTに加え、当社には社員の「成長したい」という気持ちを支援する「SGH University」という企業内大学があります。実務に必要なスキルをはじめ、ITや経営に関する知識など、本人が学びたいと思ったことをオンラインで学べるので、意欲次第でさらに自分の可能性を広げていくことができるでしょう。 一人一人が学び、挑戦する。その積み重ねが、現在の佐川急便を築いてきました。だからこそ、学びたい、成長したいという気持ちがあれば、その思いに応えられる会社でありたいと思っています。

Q4

社長は 18 歳の頃、どのような高校生でしたか。

仕事のやりがいが人を変える。焦らず一歩ずつ。

実は、私も18歳で佐川急便に入社しました。その私から言えることは、セールスドライバーという仕事は本当に面白い、ということです。8年間この仕事を経験した私が保証します。当時の私は口下手で、人とのコミュニケーションも得意ではありませんでした。そんな私を変えたのは、「ありがとう」という言葉です。「佐川さん、ありがとう」という一つ一つの「ありがとう」がうれしくて、人と接することや、お客様に提案することが次第に好きになりました。 その意味で、仕事のやりがいが、人を変えるといっていいかもしれません。だから、今やりたいことが決まっていなくても焦る必要はありません。まずは仕事をしながら、いろいろな人と出会い、さまざまなことを経験してみてください。その中で、「もっとこうしたい」という気持ちが芽生えることもあるでしょう。 当社には、自分から手を挙げて別の仕事に挑戦できる公募制度や、将来やってみたいことを会社へ伝えられる自己申告制度などもあります。そうした機会も生かしながら、皆さんが新しい一歩を踏み出し、自分なりのやりがいを見つけていくことを楽しみにしています。

Q5

最後に、高校生と親御さんへメッセージをお願いします。

安心の環境で、新しい物流の可能性を共に拓く。

もしかしたら親御さんの世代には、「佐川急便はきつい、厳しい会社」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在は社員が安心して長く働けるよう、働く環境の改善にも力を入れていますので、ご安心いただきたいと思います。 現在、災害時の物資輸送や自治体との連携、脱炭素に向けた取り組みなど、さまざまな社会課題にも向き合っています。物流のトップランナーとして歩んできた当社にとって、社会インフラを担うことは大切な使命です。また、これまで新しい物流の形を切り拓いてきた会社だからこそ、これからはグローバルに広がる物流の新しい時代をつくっていくことも、私たちの役割だと考えています。 その根底にあるのが、「信頼・創造・挑戦」という理念です。これからも時代の変化を捉えながら、新しい物流の可能性を皆さんと一緒に切り拓いていく。その中で、一人一人が自分の力を発揮してくれたらうれしいですね。

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