社長インタビュー

誠実に、コツコツと。それが、世界に認められる"安心"をつくる

代表取締役社長兼COO

清宮 眞二

氏

横浜ゴム株式会社

1917年創立の大手ゴムメーカー。世界展開する「ヨコハマタイヤ」を筆頭に、高圧ホースなどの工業用ゴム製品からゴルフ用品まで幅広く手がけ、世界の移動と産業を支えている。

横浜ゴム株式会社 代表取締役社長兼COO 清宮 眞二

Q1

まず、どのような会社か教えてください。

技術による「安心」を、世界中の当たり前に。

私たちの仕事は、世界中の人々の暮らしを社会のインフラとして足元から支えることです。創業100年を超える老舗のタイヤメーカーとして、乗用車用はもちろん、トラックやバス、建設車両から産業車両用、農業・林業機械用まで、世界中のあらゆる「動く現場」を支えるタイヤをお届けしています。 私たちの強みは、日本国内だけにとどまらず、世界中のお客様へ確かな技術をお届けしてきたことです。厳しい市場環境のなかにあっても、常により価値の高いものをつくり出す姿勢を大切にしてきました。ここまで世界中で支持していただけているのは、やはり「安心・安全」の面で深い信頼をいただいているからだと感じています。

Q2

活躍されている高卒新入社員はどんな方ですか?

特別な知識より、誠実さと素直さがある人が現場で伸びていく。

工場の現場においては、入社時点で特別な知識を持っている必要はまったくありません。ごく普通の高校生が、現場の仲間と関わり合いながら着実に成長していく。それが実際の姿です。 タイヤづくりは、決して一人で行う仕事ではありません。世界中へ「安全」を提供しているからこそ、誠実さやチームワーク、そして仲間とのコミュニケーションがとても大切になります。具体的には、自分の意見を素直に言える人や、疑問に思ったことを素直に聞ける人が現場でしっかり活躍しています。実際に当社の工場には、気兼ねなく発言できる風通しの良さがあります。 また、多くの経験を積んでいくと海外の新しい機械設備の立ち上げに携わるなど、大きなチャレンジをする機会もあります。これは学歴に関係なく、やる気次第で誰にでも開かれているチャンスです。

Q3

新卒高校生に期待することは何ですか?

元気な挨拶と、わからないことを「わからない」と言える勇気を。

まずは、元気に挨拶ができること。そして、わからないことをそのままにせず、素直に「わからない」と聞く姿勢を大切にしてほしいですね。 そのうえで、新しいことにチャレンジする気持ちを持ちつつ、自分の身の安全もしっかり守れる人であってほしい。それができれば、現場でも必ず大きな成果につながっていくはずです。 また、機械を扱ううえでのルールをきちんと理解し、正しく身につけていくことも重要です。少しずつ現場に慣れていき、経験を積んでいくなかで、ゆくゆくは新しく入ってくる後輩を導く立場へと成長してほしいと願っています。

Q4

社長は18歳の時、どんな高校生でしたか?18歳の自分へメッセージ

「今できることに、もっと本気で」——18歳の自分に伝えたいこと。

「将来こうなりたい」という明確な目標が強くあったわけではなく、どこか漠然と過ごしていたように思います。ただ、クルマやバイクは好きでしたね。 今振り返ると、高校時代も、それなりに頑張っていたと思いますが、「もっとできることがあったかな」と感じることがあります。もしあの頃、目の前のことにもっと本気で取り組んでいれば、また違った形で今の自分につながっていたかもしれません。 「働く」ということを意識し始めたのは、就職を考える時期になってからでした。自分が何をやりたいのかを改めて考えたとき、「クルマに関わる仕事がしたい」という気持ちが次第に強くなっていったんです。高校生の皆さんも、今はまだ将来のことを漠然としか考えられていないかもしれません。焦らなくて大丈夫です。まずは自分が興味を持てるものから、少しずつ視野を広げていってほしいと思います。

Q5

親御さんへのメッセージ

心配な気持ちも、挑戦してほしい気持ちも――。それは、親も会社も同じです。

大切なお子さんがこれから社会に出て働き始めることに対して、親御さんが心配されるお気持ちは痛いほどよく分かります。「果たしてこの会社でやっていけるだろうか」と不安に感じられるのは当然です。それでも「本人が興味を持ったことに挑戦してほしい」と願う気持ちは、親御さんであっても、受け入れる会社であっても、同じではないでしょうか。 当社は数多くの機械を扱うため、現場で働くうえでは「安全」を何よりも最優先しています。工場内での事故や危険を防ぐための設備投資や運用ルールの整備はもちろん、先輩社員からの徹底した安全指導も行っています。また生活面においても寮を用意するなど、安心してお子様を預けていただける環境を整えています。 昨今はAI技術の活用が急速に進んでいますが、それによって「人の価値」が失われるとは考えていません。むしろ、AIを正しく活用するためには、これまで以上に一人ひとりのスキルを高めていくことが不可欠です。そして、そこには若い人たちの力が欠かせません。技術は技術としてうまく活用しつつ、最終的な意思決定やモノづくりの心は人が担う。それが私たちの考え方です。 安全確保のための設備や指導、生活面のサポート、そして個人のスキルアップ。これらすべての根底にあるのは「当たり前のことを、当たり前に、誠実にやり続ける」という姿勢です。そうした地道な積み重ねが、最終的な製品の品質にもつながっていきます。 派手さはなくても、真面目にモノづくりを続けてきたこと。それこそが、冒頭でお話しした「安心・安全」への信頼をずっと支えてきたのだと確信しています。これから入社される皆さんにも、ぜひこの真面目で温かい現場の空気を感じてほしいですね。お預かりした大切なお子様は、私たちが責任をもって育ててまいります。どうぞ安心して送り出してください。

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